MENS MISSION
2フロアにアイテム総数4万点以上。“都内最大”の古着リユースショップ「トレファクスタイル調布国領店」を会場に、古着の楽しみ方を提案する特別企画。制限時間は1時間。メンズ編では、セレクトショップPRの久世直輝さんに店内を縦横無尽にトレジャーハントしていただき、お宝10点を発掘してもらいました!
Naoki Kuze
久世 直輝
セレクトショップにて販売員を経験した後、関西から上京。現在では、PR を担当する。洋服以外に漫画、植物、カレーをこよなく愛するなど、カルチャーへの造詣も深い。ナオキ・クゼ名義でミュージシャンとしても活躍中。
HUNTING CHALLENGE START
想像以上にブランドモノが多くて、掘り出すのが楽しかったです。1Fと2Fで商品に差がなかったので、くまなく見て回りたくなりました。今日は2Fからスタートしたんですが、1Fから見ていたらラインナップが変わっていたかもしれません(笑)。職業柄、洋服が増えすぎて収納に困り、泣く泣く手放すことも多いのですが、これだけ広いと売っている間に洋服を見れますし良いですよね。品揃えも他の店にないモノがいくつかあったりして、楽しくお宝発掘させていただきました。
HUNTING 10 ITEMS
「BURBERRY(バーバリー)」トレンチコート
「Made in England」時代のモノで珍しい。
着丈が長いところも、本来のトレンチコートらしくて良いですね。ベルトもしっかりついていて、状態も申し分ない。なのに、この破格の値段!
大満足です。(3,980円税抜)
「U.S. NAVY(アメリカ海軍)」 ムートンレザージャケット
ムートンのジャケットって、レベルの高いアイテムの一つだと思います。なかなか新品で買おうとは思えないですよね。でも、この値段なら挑戦しても良いかと! 今っぽいオーバーサイズの着こなしにもハマりそうです。(5,980円税抜)
「Patagonia(パタゴニア)」フリースシャツ
このシャツはそこまで年代が古くないんですが、カナダ製ですし、今では作られていないデザインだと思います。そのうち、“ネクストヴィンテージ”になりそうですよね。「そんな形あったの!?」って羨ましがられそう。(2,980円税抜)
「Dickies(ディッキーズ)」 チノパンツ
あんまりジーパンを穿かないんですよ。それに、柄や色の強い服を着ることが多いので、定番カラーのパンツは合わせやすいです。なおかつ、めちゃめちゃ安い!(笑)。みんなが好きな定番品が安いのはうれしいですね。(980円税抜)
「NIKE ACG」スニーカー
良い意味でめっちゃダサいんですよ。ナイキの ACG というラインなのに、コンバースっぽいデザイン(笑)。ナイキらしくエアーも入っているんですが。カカトを踏める仕様だったり、シカゴブルズっぽいカラーも良いです。(2,480円税抜)
「Swiss Army(スイス軍)」ミリタリーウォッチ
小ぶりのミリタリーウォッチが好きでよく身につけています。これは、クオーツの時計で、文字盤にカレンダーも付いています。フラットなデザインも良いですね。時計作りの本場、スイス製なので作りの良さは間違いないはず。(6,800円税抜)
「American Optical(アメリカンオプティカル)」
これと同じモノを自分でも愛用しています。ツインブリッジのデザインが好きなんですよね。状態がめちゃめちゃ良いというわけではないですが、ケースも付いてこの値段は安い! 相場の半額くらいなんじゃないかな。(7,800円税抜)
HUNTING ITEM BEST 3
「L.L.Bean(エルエルビーン)」フリースジャケット
最近のエルエルビーンの製品は、アジアなどでさまざまな国で作られていますが、これはまだ生産地を移す前に作られたモノ。アメリカ製、メイド・イン・USAです。なので90年代のアイテムと推察されます。パタゴニアのスナップTを模したアイテムなのかなと思います。デザインもどこか今とは違う思想で作られていて、それがとても斬新で面白く感じます。例えばサイドにあるポケットは、なかなか機能的なんですが、今の製品にはないギミックですよね。欲しいと思ってもお目にかかれるものではないですし、この値段(笑)、見つけたら即買いでしょう。
デザインの裏側にある歴史がわかってくると、古着の違った価値が見えてきます。説得力のある着こなしができますし、何よりファッションが一気に楽しくなりますよね。また、僕は関西人なので、柄モノや色モノを必ずどこかにつかいたい性。このドキドキするようなピンクカラーはたまりません。(1,480円税抜)
「Hungary Army(ハンガリー軍)」フィールドコート
一般的にはアメリカの軍モノがメジャーですが、ヨーロップの軍モノはよりデザインがスマートなんです。そんなヨーロッパの軍モノの主流というと、フランス、ドイツ、イギリスとか、そのあたりですよね。このフィールドコートは、ハンガリー軍のものです。それを聞いただけで、個性を感じるし裏側のストーリーをもっとしりたくなる、そんな魅力的なコートだと思います。
一番上のボタンだけ他と違うものでした。これは、そもそものデザインがそうなっているのか、前に来ていた人がアレンジで付け替えたのか、かなり謎です(笑)。が、いずれにせよ、アクセントとして面白い個性を演出する要素になっていて、古着ならではを感じます。意外に、カーキ色のトレンチって見つらないんですよね。そういう意味でも街着として活躍しそうなアイテムです。(3,980円税抜)
「CANON(キャノン)」アンティークカメラ
シャッター式の35mmカメラ「Canonet(キヤノネット)」です。1961年に発売されたまさしくアンティークなアイテム。今にないずっしりとした重みがいいです。古着のようにカメラも歴史がわかってくると、写るものが変わってくると思いませんか? レンズの明るさはf1.9。今のミラーレスなんかと比較してもスペック負けしない、味のあるボケ撮影を楽しめます。ブランド品のショーケースに、「えっ」なんでその並びでこのカメラなの、という意表をつくディスプレイをされていて(笑)、思わず3位に選んでしまいました
古着以外の業態も展開されているトレファクさんなので、数は少ないですがこういった遊びのアイテムも並べることができ、お客様をワクワクさせることができるんですね。由緒あるアイテムなのに激安。正常に動作するかはわからないのですが、最悪インテリアとしても使えそうです。そこも楽しみの一つかと。(4,800円税抜)