2024.10.26
モヘアカーディガンを使用したグランジファッションスタイリング
古着買取トレファクスタイル(洋服や古着など買取、販売を行う服飾専門リユースショップ)
2020.10.09
数年前、特定のジャンルから急沸騰した印象のヴィンテージTシャツ。
これまではコアなファンが探していたようなバンドTシャツが突如として市民権を得て大いにファッション界を盛り上げ、
それがラグジュアリー・セレブレティといった世界とストリートスタイルをつなぐ潤滑油のような役割を担うまでになった・・・というのは数年前では信じられなかったことでもあります。
バンドTシャツを例に挙げるように音楽的背景を持つものもそうなのですが、
Tシャツは一枚のプリントに封じ込められる「プリントこそ全て」。
であるからこそ、「表現」を目的とする芸術、カルチャーという要素とは非常に親密です。
そういった意味で近年一つ注目を集める要素と言えそうなのが、
フォトやアートTシャツです。
著しい盛り上がりが見られるのは、Bruce WeberブルースウェーバーやRichard Avedon リチャードアヴェドン、古くはMan Rayマンレイなど
ファッション業界で商業作品としても評価の高い写真家たちのプリントTシャツ。
当時の個体数もそれほど多くないものは1着の価格が10万円級となるものが出てきています。
その作風によってファッションとの親和性が非常に高いこともフォトTの特徴と言えそうです。
写真という分野のみにとどまらず、アート要素のあるものはヴィンテージ古着として高い評価を得ているものが多くあります。
60~70年代にイギリスやアメリカを中心に発生した「ポップアート」は、大衆性=「ポップ」という名を冠すように、
解釈の難しいものが多かった芸術を、大衆的に分かりやすい表現と色使いで身近なものにしてみせた芸術潮流です。
それゆえに、ファッションとの相性もよいものでした。
ヴィヴィッドな配色のマリリンモンローやキャンベルスープが有名なアンディー・ウォーホールは、
現代ファッションにもたびたびモチーフとして使われておりお馴染みかもしれません。
ポップアート界では他にも、キースヘリングやロイ・リキテンスタインといったアーティストは商業広告・ファッションの分野でも広く評価されていますが、
往時の作風をTシャツに封じた~90年代頃までのヴィンテージ品は当店にもストックされています。
ファッションにも馴染むアートは各時代で洋服にもたびたび使われており、それが今ヴィンテージとして光を浴びる存在になっています。
そのモチーフは偉人とよばれるような先人の作品も多く使われており、
モネやピカソといった巨匠はもちろん、シュルレアリスムの有名なところではM.C.エッシャーの「だまし絵」はファッションデザインとしても相性が良く、ヴィンテージアートTシャツでは広く知られたところです。
こういったオリジナルのプリントを有名ブランドがサンプリングするというケースも、しばしば見られるようになってきました。
アートTシャツは分野として非常に幅広く、気に入ったアーティストがいればその人の「作品」を所有できるような気持ちになるのも面白いところです。
流行として現在価格相場が高騰しているアイテムはもちろん評価が高い物ですが、
今後脚光を浴びる可能性を秘めているアーティストもまだまだいそうですし、
自分の中の感性に引っかかるものを探すのも、ヴィンテージ古着の楽しみのひとつでもあります。
当店でもたくさんのヴィンテージの古着の中から渾身の1着を見つけてもらえるだけの豊富な品揃えがございますので、
ぜひお店にも「掘りに」ご来店ください。
トレファクスタイルアメリカ村店
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