2024.10.26
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2020.06.12
アメカジ/VINTAGE/ヴィンテージファッションにハマッていくと必ず耳に入る、
【INDIAN JEWELRY/インディアンジュエリー】
言葉はよく聞くけど、具体的にはどういったものなんだろう?と疑問を抱く方は多いと思います。
今回は、【INDIAN JEWELRY/インディアンジュエリー】の魅力をたっぷりとお届けします。
アメリカ南西部のアリゾナ州やニューメキシコ州に保有地を持つ、「インディアン」「ネイティブアメリカン」といわれるアメリカの先住民が製作したアクセサリー”Indian Jewelry(インディアンジュエリー)”。
ナバホ族・ズニ族・ホピ族・イスレタ族など、多くの部族からなる独特なデザインは、それぞれ異なった彫金技法によって作られるため、デザインが大きく異なります。
フェティッシュ(呪物・まじないもの)として、手間の掛かる細工を施し、意味のあるシンボルを施したスタンプワークや、ザラザラした砂粒の跡を残し独特の風合いに仕上げるサンドキャスト技法など、様々な技術、作法によって製作されています。
自然や精霊達をモチーフとして制作し、非常に芸術性が高いことから、インディアンジュエリーは「芸術作品」として、現在でも高く評価されています。
なぜここまで流行したかという背景を覗くと、90年代のアメカジ再興の余波がネイティブ系のジュエリーにも押し寄せた結果があると見られます。
時代は回顧し、昨今もヴィンテージブームがファッショニスタの中でも浸透し、INDIAN JEWELRY/インディアンジュエリーはヴィンテージファッションにおいて切っても切り離せない関係になっています。
まずはINDIAN JEWELRY/インディアンジュエリーの特徴について記していきます。
・ホールマーク
インディアンジュエリーの多くは製作者が刻む「ホールマーク」と呼ばれるマークがあります。
大抵のインディアンジュエリーには、このアーティストを示すホールマークが刻印されてますが、刻印が無い場合もあります。
特にオールドの物には刻印はほとんどありません。
・sterling silver/スターリングシルバー
通常のシルバーアクセサリーには銀純度を表す「SILVER925」などの刻印がありますが、インディアンジュエリーでは「sterling」という刻印で表す事が多いです。
「sterling silver」とは元々イギリスの銀貨の事を指す意味ですが、1870年頃からインディアンが銀貨を溶かしてジュエリーに使ったので「sterling」 と言う刻印が使用されました。
現在では昔と同じ製法で銀貨を溶かして使う作家もいますが、通常のシルバー925材を使っているアーティストもいます。
では、ここからはアーティスト・部族を細分化してご紹介していきます。
・NAVAJO / ナバホ族
ネイティブアメリカンの中でインディアンジュエリーを作り始めたのは、実はナバホ族が一番早かったと言われております。
ナバホ族が得意とするのが、オス(凸)型・メス(凹)型がセットになったスタンプやタガネを用いて立体的な模様を描き出すスタンプワーク。
インディアンジュエリー黎明期の作り方をもっとも色濃く残した技法でもあり、手仕事ならではのプリミティブな温かみが特徴です。
・TOM HAWK/トム・ホーク
ライン加工というオーバーレイの技法をアレンジしたデザインが特徴的。
ボディに深い彫り込みを入れ燻しをほどこし、立体感あふれる作品に仕上げた作品が人気を博しています。
・Gary Reeves/ゲーリーリーブス
弟のSunshine Reeves/サンシャインリーブスとともに有名作家として知られるゲーリー・リーブス。
スタンプワークやターコイズジュエリーなど多作な作家でもあり国内の流通量も多いため、セレクトショップなどでも取り扱いが多いアーティスト。
・HOPI / ホピ族
ホピ族はアメリカ最古のインディアン。
20世紀のはじめ頃、ナバホ族からジュエリー作りの方法を教わり、その後すぐに技術を発達させました。
「平和の民」とも呼ばれるホピ族が得意とするのが、薄いシルバーの板に模様を描いて切り抜き、それをシルバーの土台に貼り合わせることで立体感を生み出すオーバーレイ技法。
この特徴のあるオーバーレイ技法はインディアンジュエリーの中でも、代表的技法となります。
幾何学的なデザインや神話に登場するレインボーマン、サンフェイスなどの宗教的なモチーフを多用するのもホピ族の特徴として知られています。
・Jason Takara/ジェイソンタカラ
ホピ族の巨匠として知られるジェイソン・タカラはオーバーレイ技法の名手として有名。
あらかじめ決められた型紙を使って模様を切り出すのではなく、インスピレーションに従って製作される作品は一つひとつ微妙に異なり、まさに一点物。
代表作は“マンインザメイズ(迷路の中の人)”
・George Phillips / ジョージフィリップス
1989年から製作活動を開始したアーティスト。
ココペリ(幸運をもたらす精霊)やサンフェイス(太陽=万物の象徴)・ベアパウ(クマの足跡)を得意とします。
これらの二大部族が有名ですが、他にもアーティスト/部族は数え切れないほど存在しております。
・ZUNI / ズニ族
ターコイズやサンゴ、シェルなどを細かくカットし、シルバーの土台に埋め込むことでモチーフを表現するインレイ技法を使用したカラフルなデザインが特徴的です。
中でも、太陽のカチナ(カチナ=神様)をモチーフにしてあるもので、サンゴ石の赤、ジェットストーンの黒、ターコイズの青とマルチカラーの石をインレイして作り上げているものは、とても有名であり逸品です。
また、ホピ族と同様に自分たちの精神文化を大切にしており、精霊や神話の登場人物をモチーフに多用するのも特徴のひとつ。
ズニ族の有名なアーティストとして、ターコイズ、コーラル、オニキスなどの石をヘビで巻いたデザインが特徴的なEffie Calavaza/エフィー・カラバサや、
夫婦合作で作品を作ることが多いズニ族のなかでも、トップクラスの技術を有していることで知られるRaylan&Patty Edaakie/レイラン&パティ・エダーキが人気です。
・ISLETA / イスレタ族
イスレタ族は、歴史上特にホピ族との関係が強く、かれらのジュエリーにもその影響が多くあります。
特にフェザー/羽根をモチーフにした作品が多く作られており、その中でもベテランアーティストの「Michael Kirk/マイケル カーク」のフェザーは、人気が高く有名です。
・Santo Domingo / サントドミンゴ族
サントドミンゴ族が制作するジュエリーで最も知られているのはheishi(ヒーシ、ヘイシ)と呼ばれる首飾りです。
これは、小さくカットされたターコイズを糸に通してつなげたものや、カラフルな他の天然石や貝殻と混ぜて繋げたネックレスで、「HARVEY CHAVEZ/ハーヴィ チャベス」が人気アーティストです。
滅多に銀は使用されず、伝統的なスタイルのものは留め金などを使っていないそうです。
・Tuareg/トゥアレグ族
北アフリカはサハラ砂漠に住むベルベル人系の遊牧民・トゥアレグ族。
その部族は、美しい青い布をまとうことが多く”青の民”とも呼ばれています。
純度の高いシルバーを使ったアクセサリーは、それぞれの家族や氏族の文様が彫られたものです。
2003年に世界的ラグジュアリーブランド「HERMES/エルメス」が別注したことでファッションアイテムとしても知名度を得ましたが、今も変わらず1点1点手作業で作られています。
いくつか挙げさせて頂きましたが、今回紹介したものも、ほんの一部に過ぎません。
このブログをご覧になってINDIAN JEWELRY/インディアンジュエリーが気になった方は、是非深堀りさせていき魅力に触れて頂けたら幸いです。
当店では、INDIAN JEWELRY/インディアンジュエリーをはじめとして、多くのヴィンテージアイテムをお買取させて頂いております。
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