ファッションはじめて物語 vol.1 コットンの話
2009.05.09
女性の間で戦国武将がひそかなブームを呼んでいる今日この頃。
某ゲームが引き金となり人気に火がついたとのことですね。
今ではテレビ番組で各武将の特集が組まれるなど歴史への関心も高まってきています。
この波に乗らぬ手はないというわけでファッションの歴史をいろいろ掘り下げてみようと思いこんなブログを書いていこうと思います。
連載ものの予定ですが続かなかったらごめんなさい(_ _)
記念すべき第1回はコットンのお話。
近ごろオーガニックコットンやエジプシャンコットン、スーピマコットン、シーアイランドコットンなどの言葉を雑誌やショップなど各方面で見かけることが多くなりました。
ナチュラルファッションのアイテムやメンズの高級シャツなどに必ず使用されるこれらの素材。
「でもそれって何?」というのが正直なところですよね。
まずはこの4つの事柄について紹介します。
オーガニックコットン:無農薬の畑で作られたコットンのこと。ちなみにオーガニックとは有機栽培のことです。ジャーナルスタンダードやNIMESなどのナチュラルファッションブランドでよく用いられます。
エジプシャンコットン:世界のコットンの中でも高級品種と称えられる物の一つです。一般的にエジプト綿と呼ばれエジプトで栽培されていた綿の種子から作られた物の総称です。繊維が細く長く、つややかな織物をつくることに適しています。
スーピマコットン:アメリカ産の最高級コットン ピマコットンの中でも特に上質な物。Superior Pimaの略語です。なおスーピマコットンはアメリカのスーピマ協会の商標でアメリカ産ピマコットンを100%使用している製品にのみ名乗ることを許される高級品です。
シーアイランドコットン:海島綿とも呼びます。カリブ海地域(西インド諸島バルバドス、アンティグア、ネービス、ジャマイカ、ベリーズの5箇所)でのみ生産される希少価値の高いコットンです。どんなコットンよりも細く長い繊維とふっくらとした柔らかな質感が最大の特徴です。エジプシャンコットンと比べ50%も高い反射度を誇りシルクのような光沢を持っています。ジョンスメドレーのコットンニットに使用されていることで有名です。
私たちの生活になじみの深いコットン製品
コットンはいつごろから人々の生活で使われるようになったのでしょう?
コットンを衣服として使用しているとわかっている文明は現在のインド周辺のインダス文明と中南米で栄えたインカ文明及びアステカ文明においてです。
その他の主要文明である中国の黄河文明では主に絹など、エジプト文明では麻などが使用されていたとされています。
その他、ウールや革なども人の衣服として古代より使用されていました。
日本には、延暦18年(799年)平安時代に幡豆郡天竺村(現在の愛知県西尾市)に漂着した崑崙人(中国西部の山岳民族)によって綿の種子が伝えられたと日本後記に記されています。そのなごりでコットン地のガーゼのような質感の素材を天竺と呼ぶようです。
かなり長い文章になってしまいました(汗)
最後までお読みいただきありがとうございます。
次回はより読み応えのありためになる内容を書ければいいなぁと思っています。