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【RedWing/レッドウィング】その靴は労働者の足元を支え、彼等はアメリカの成長を支えた。
2018.07.08
こんにちは、宅配バイヤーのブランドレポートです。
今回ご紹介するのは「RedWind/レッドウイング」。今では泥臭いアメカジファッションの(褒めてます)マストアイテムとして定番というかもはや土台となっているこのブランド。裸でレッドウイングを履き、鏡の前で何を着ようか考える...なんて人もいるのでしょうか。そんな訳で、Dr.Martens/ドクターマーチンに引き続きブーツの魅力についてお話していきたいと思います。
そりゃそうだと言われればそれまでなんですが、ただアメリカで生産しているワケでは無いんです。レッドウイングは原皮の加工から縫製まで全て自社にて行っているので、品質管理がとても安定しています。また、原材料や配送料の高騰で〜という海外ブランドによくある急な値上げ地獄に振り回されることも一切無いのです。近年アジアをはじめとする新興国に製造ラインを持つ企業が多くなってきている中、SchottやZippo、Red Wingといったアメリカの乾いた風が生んだブランド達が現地生産にこだわっているのはファンとしては嬉しい限りですね。
現地でアメリカ人が親子代々原皮のなめし工場で働くなんてこともザラにあり、アメリカ国内ではレッドウイングに関わる仕事はトラディショナルな職人芸だと評価されています。かつてアメリカが工業や資源採掘で急激に発展した頃、ワーカー達は仕事のツールとしてレッドウイングを履きました。服はボロボロでもブーツだけは何度もソールを張り替えながら大切に履くことが彼等の誇りだったようです。アメリカの成長に、ワークブーツを無くしては語れないのです。
Red Wingのモデル展開は本物のワークブランドならでは。タイトル画像のモックトゥをはじめ、クラシックワークと呼ばれる狩猟用モデル達には、足音がしないクレープソールを採用しています。その他にも木こり達が急斜面で立ちやすいようにヒールが高いロガーブーツなど、それぞれの仕事向けに設計されたガテン系ブーツ達がずらり。所有するモデルの生い立ちを知っているだけで、コーデに説得力も増し、愛着の湧き方にも差が出るに違いありません。
軽量な防火ナイロンなどの開発によってワークブーツは進化しました。残念ながら“安全靴”として現場仕事用にRed Wingのワークブーツを履く人は少ないようです(愛好家は除く)。ちょっと寂しい気もしますが、CONVERSEのALLSTARでバスケットボール、adidasのスタンスミスでテニスの試合に出ないことを考えたら納得かもしれませんね。もちろん現場仕事では一軍でなくとも、普段使いとして一生を共に出来る丈夫さは本物です。彼等にとっては先人達が履いていたクラシックモデルとして好んで所有するのも楽しみの一つだとか。
■Work&Rugged Style■
ラギッド=無骨、丈夫etc...まさにRedWing/レッドウイングそのもの。すなわちコーディネートに悩む必要なんて無いのです。愛用のブーツと濃紺デニム、それと首のヨレたHanes赤パックがあれば完成です。現在ではワークウェア=作業着=制服という概念が強いかもしれませんが、当時のアメリカはその逆。作業員の仕事は高給取りであり、現場仕事で使えるタフで作りの良い服はそれだけでオシャレであり、ステータスだったのです。今のワークスタイルに対するラギットなイメージはここから広まったと言えるでしょう。
■おわりに■
いかがでしたか?どんなファッションにも歴史がありますが、ワークやミリタリーといったジャンルには全てのデザインに機能面での理由がハッキリとあり、生地や素材ひとつ取っても歴史背景などが必ず関わってきます。お気に入りの一足を見つけ、その背景を知ってさらに派生が気になってしまったら、もうワークウェアの虜間違いなしです。しかし本格的なワークウェアや老舗ミリタリーブランドはどれも高額。ましてや外国のものなんで日本で正規輸入を買おうとしたら現地の人より割増です。気軽に足を踏み入れたいならUSEDアイテムを探すのもオススメです。はじめから味が出ており、新品のブーツの恥ずかしさが無く履けます。興味があったら一度オンラインショップにお立ち寄りください。